人を助けるときに陥りやすい5つの罠【支援関係の原則とは】

学習

誰かに助けを求めたり、人を助けようしたとき、不適切な対応をしてしまうと、その人との関係が悪化してしまいます。

あなたの親切が、相手には全く役に立たず、余計なお世話になってしまうことも。

今回、人を助けるときに陥りやすい5つの罠と、良好な支援関係を構築するコツについて解説しました。



人を助けるときに陥りやすい罠

誰かに助けを求めた場合、人は一段低い位置に身を置くことになります。

つまづいたり、転んだりする人を目撃すると、彼らの第一声は決まって「大丈夫です」と言うでしょう。

明らかに怪我をしている場合でさえ、人は突然誰かに依存する状態を認めたくない生き物なのです。

逆に、助けを求められたり、支援に必要な認識を求められたりする人は自動的に相手よりも一段高い立場になります。

すると、様々な行動とともに、この立場を利用したいという感情が働くことがあります。

状況を考えれば、このような反応は普通であって適切といえるでしょう。

しかし、そういった反応は、人間関係に問題を作り出す罠にもなり得ることを認識しなければなりません。

早速、人を助けるときに陥りやすい罠について解説していきます。

すぐに助言を与える

あまりにも早く助言を与えてしまうと、相手の立場をさらに下に置くことになります。

この反応は、示された問題真の問題であるという助ける側の思い込みも暗示しています。

相手が代わりの問題を提示し、自分を試しているだけという可能性を無視しているのです。

本当に求められているものが何かを知らないうちに、いきなり助言を与えてしまうことに気をつけるべきです。

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思い込みによる説得

先ほど述べたように、人を助ける側は、相手が本当の問題を打ち明けたと思い込むことが多いです。

さらに、相手は自分が教えた解決策をやり通すだけのスキル能力があるとも思い込んでしまいます。

このような罠に陥ると、どんな助言や提案でも正しいと、相手を説得したくてたまらなくなります。

その結果、理解してもらうまで、議論や説明をする必要に無意識に迫られてしまうのです。

このような態度は人間関係をすぐに破壊させてしまいます。

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相手の依存に対する過剰反応

助けを求める側は、自信をみなぎらせている相手に、助けが得れれるかどうかわからないうちに依存してしまいます。

関係が始まったばかりの段階では、助ける側はどんな助けを与えられるかについてそれほど多くを知りません。

初期の段階で依存状態を強めると、機能不全に陥ることがあります。

解決策が編み出されている中で、依存状態にあれば、助けを求める側が積極的に参加することは難しいでしょう。

これは、依存されている側が、一方的に提案し、次のステップを指示してしまうからです。

根本的な問題解決には、当事者の意見を取り入れる必要があることを忘れてはいけません。

同情心を見せる

本能的に力を貸せば、に陥る羽目になりかねません。

その理由を次に示します。

  • 助ける側が権力のある役割になってしまう
  • 相手の立場の低さを助長する
  • 相手が全て打ち明けるとは限らない

助ける側が同情を見せると、相手が作り出した問題の責任を感じさせることは難しいでしょう。

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助ける役割を果たしたがらない

人を助ける側が、客観的に物事を判断する努力を意識しないことが多く見受けられます。

また、様々な罠を避けようとして、感情的な距離を置くため、あまり関わりたくないという気持ちを感じさせてしまうことも。

人を助ける立場になれば、何らかの影響を受ける覚悟を強いられる場合もあり、状況に対する見方が変わるかもしれません。

影響を受けることを厭わず、問題への先入観を捨てることが人間関係の均衡を保つ最も効果的な方法なのです。

人を助けるということが、影響を与えることの一つの形だと考えるなら、自分が影響されても構わない場合しか、他人に影響を与えられないという原則を頭に入れておきましょう。



助ける側が知らない5つのこと

関係が始まったばかりのときに、人を助ける側が知らないことがたくさんあります。

しかし、必要な情報は迅速に集めることができ、最初のわずかな数分で得ることさえできます。

必要性を認識し、初期の段階で正しい行動を取るために、助ける側が知らない次のことを抑えておく必要があります。

  • 相手の理解力はどの程度か
  • 相手が提案に従う知識やスキルはあるのか
  • 相手のモチベーションは何か
  • 相手の置かれている状況はどのようなものか
  • 相手の期待や固定概念の決定方法

人を助ける状況には、多くの罠が隠されているだけではなく、非常に漠然としたものです。

したがって、相手に最初に介入するときは、相手の立場を尊重するように調子を合わせるだけでなく、相手について重要な情報も入手しなければならないのです。

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支援の関係は、態度であり、行動であり、スキルであり、社会的に不可欠な要素である複雑なプロセスです。

最後に、こうした複雑さを解決する上で、役立つ考えや原則をまとめます。

  1. 助けを求めたり求められたりしたとき、自分の感情を調べる
  2. 自分の欲求を把握する
  3. どんな支援の形が具体的に必要とされているのか推測する
  4. 支援方法がわからなければどうすれば最高の助けができるか尋ねる
  5. あなたの支援が役に立っているのか定期的に調べる
  6. 自分のあらゆる行動がメッセージを伝えていることを自覚する
  7. 不適切な励ましや修正は最小限にする
  8. 支援の対象となる問題を分かち合う

人を助けることが多くなると、過去に相談された問題と似ているようものに遭遇することがあるでしょう。

この問題はこうすべきと思い込んでいる人ほど、今回紹介した罠に陥りやすい傾向にあります。

しかし、あなたが全て知っていると思う問題とどれほど似ているようでも、それは他人の問題であって、あなたの問題ではないことを絶えず思い出すように心がけましょう。

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