ヨーロッパでは、医療に用いられるハーブティー。
ハーブティーは、カラダのあらゆる不調に効果をもたらしてくれます。
今回、これだけは揃えて欲しいベースのハーブを4種類を紹介します。
また、ハーブのブレンド次第で、不調に対する効果を高めることができます。
そこで、あらゆる症状に合わせたハーブのブレンド方法についてもまとめました。
この記事を読むことで、自分の体調に合わせたハーブのブレンド方法を知ることができます。
ハーブティーおすすめハーブ4選
これだけは揃えて欲しい、おすすめのハーブを4種類紹介します。

「自分でブレンドしてみたいけど何から買えばいいのかわからない」
「初心者でも扱いやすいハーブを知りたい」
「ベースに使えるおすすめのハーブを教えて欲しい」
このような疑問を抱いている人は、是非参考にしてみてください。
カモミールジャーマン
あらゆるハーブと相性のよいカモミール。
ほのかな甘みが特徴で、緊張やネガティブな感情をほぐす効果を示します。
不眠症、リウマチ、神経痛などの治療に使う国もあります。
穏やかな眠りを誘い、睡眠前や寝つきの悪いときにおすすめのハーブです。
ハイビスカス
ハイビスカスは、爽やかで強い酸味が特徴的なハーブです。
独特な酸味は、クエン酸によるものです。
ビタミンC、アントシアニン、カリウムなどを含み、疲労回復に効果を示します。
ペパーミント
さわやかな香りと強い清涼感がペパーミントの特徴です。
芳香成分メントールによる眠気覚ましの効果と、頭をすっきりとさせ気分転換に適しています。
消化促進作用もあり、食後にもおすすめ。
脂っこい食事の後にティーとして飲むと口の中がスッキリとします。
ローズ
甘く上品な香りであっさりしているのがローズの特徴です。
リラックス効果が強く、不安や悩みを和らいでくれます。
ホルモン分泌を調整する作用があり、女性特有の悩みの緩和にも役立ちます。
症状に合わせたブレンド方法
それぞれのハーブの効能を引き出すために、先ほど紹介した4種類のハーブをベースとし、組み合わせるべきハーブを症状別にまとめました。
ハーブをブレンドする際に役立てていただければ嬉しい限りです。
カラダの不調
風邪
ハイビスカスは疲労回復、免疫力アップ、利尿効果があり、エルダーフラワーは風邪の特効薬といわれているのでこの組み合わせがおすすめです。
発熱した場合は、ペパーミント+エルダーフラワー+ローズヒップのブレンドがおすすめ。
症状緩和だけでなく、フルーティーな香りに程よい酸味が加わり、非常に飲みやい組み合わせです。
せき
ユーカリはのどの痛みに効果的です。
どちらのハーブも抗炎症作用を示し、雑菌や去痰作用を担います。
頭痛
カモミールのリラックス効果、レモンバーベナによる鎮静作用・血行促進作用が期待できます。
ステビアを加えることで甘みが増し、飲みやすくなります。
眼精疲労
どちらのハーブも、鎮静作用とリラックス効果を期待できます。
ハイビスカスを加え、少し酸味をきかせるとおいしくいただけます。
口臭
ペパーミントは、口臭予防に適しており、消化促進作用も示します。
また、鎮静作用のあるレモンバーベナに、抗炎症作用のあるラズベリーリーフを加えることで、より効果を期待できます。
腰痛
ハイビスカスによる疲労効果、オレンジピールによる血行促進作用で腰痛緩和を期待できます。
さらに体を温めるシナモンを加えることで、効果をより期待できるだけでなく、甘みがつき飲みやすくなります。
このブレンドは、肩こりにも有効です。
冷え性
カモミールの、抹消血管拡張作用に加え、ジンジャーの体を温める作用で効果が期待できます。
飲みにくいと感じる方は、ステビアを加え甘みをつけましょう。
食欲不振
ペパーミントには胃腸の調子を整える作用もあります。
レモンピールをブレンドすることで、食欲促進作用が期待できます。
消化不良
どちらも、消化促進作用を示します。
また、マリーゴールドには胆汁の分泌を促進させる作用もあるので、消化不良におすすめのハーブです。
便秘
ペパーミントで胃腸の働きを活発化させ、ローズヒップでおなかをゆるくします。
ミントの風味と調和をとるために、レモングラスを加えると、よりおいしくいただけます。
下痢
どちらも消化器系の働きを整える作用があります。
カモミールとオレンジピールは、味の面でも非常に相性のよい組み合わせです。
二日酔い
どちらも吐き気を緩和する作用があります。
吐き気が強いときは、生のジンジャーをひとかけら噛み、ミントティーを飲むことをおすすめします。
むくみ
どちらも利尿・発汗作用を示します。
ただし、飲みすぎには注意が必要です。
花粉症
ペパーミントによる鼻づまり緩和作用と抗炎症作用に加え、エルダーフラワーの抗アレルギー作用と粘膜の炎症を抑える効果で花粉症に効果が期待できます。
また、ネトルを加えることで、花粉症予防に繋がります。
乗り物酔い
どちらも、リフレッシュ効果と消化促進作用を示します。
乗り物酔いがひどいときは、ジンジャーを加えることで、吐き気を緩和することができます。
睡魔
ペパーミントによるリフレッシュ効果だけでなく、ユーカリによる眠気を取る効果を期待できます。
免疫力の低下
ハイビスカスの疲労回復・代謝促進作用が効果を示します。
また、エキナセアは、免疫力を高める作用を示すので、このふたつのハーブのブレンドで効果をより高めることに繋がります。

ココロの不調
不眠症
カモミールとの相性がよいステビアで甘みを加えることで、強いリラックス効果が期待できます。神経の興奮を抑え、安眠効果を期待できます。
このブレンドは抑うつ気分にも効果を示します。
いらいら
どちらも鎮静作用を示し、ストレスが溜まりやすい人におすすめのブレンドです。
また、レモングラスを加えることで、フルーティーになり飲みやすくなります。

疲労感
強い疲労回復作用に加え、代謝促進作用を示します。
酸味が苦手な人は、ステビアを加えることで飲みやすくなります。
このブレンドは、起立性調節障害にも有効とされています。
女性特有の不調
月経痛
ラズベリーリーフは骨盤内の血行を促進させ、月経痛に効果を示します。
また、ネトルは鉄分やカルシウムなどのミネラルを豊富に含み、月経量調節作用を示します。
月経不調
ローズには、ホルモン調節効果を期待できます。
カモミールと合わせることで、血行促進作用が加わり、味もさっぱりとし飲みやすい組み合わせです。
更年期障害
ローズには鎮静作用に加え、ホルモンの調節作用も示します。
シナモンは、体を温め、のぼせを緩和する作用を示します。
さらに、マルベリーを加えることで、血糖値や血圧の上昇を抑え、生活習慣病の予防に効果を示します。
デリケートゾーンのかゆみ
ハイビスカスの利尿作用、疲労回復作用に加え、エキナセア、エルダーフラワーの抗菌作用がかゆみに効果を示します。
エキナセアとエルダーフラワーは、感染症を予防するハーブとして使われることが多く、ハイビスカスの酸味とも相性がよいです。
美容
しみ
メラニンの生成を抑制するローズヒップと、その効果を高めるハイビスカスとのブレンドで、しみに効果を示します。
また、ジンジャーを加えることで、肌の血色をよくする効果を期待できます。
日焼け後のケアの際にもこの組み合わせが有効です。

しわ
ネトルは、ビタミンとミネラルを多く含んでいます。
ローズヒップもビタミンを豊富に含んでおり、肌の血行促進と栄養をいきわたせる効果を期待できます。
この組み合わせは、ニキビにも有効です。
ダイエット
ハイビスカスによる代謝促進作用とマルベリーに含まれる、デオキシノジリマイシンによる糖の吸収を抑制する効果を期待できます。
マリーゴールドを加えると、脂質異常症にも効果があるとされています。
食前に飲むとより効果を期待できます。
くすみ
ハイビスカスは、皮膚の修復にも効果を示し、血行を促進させるオレンジピールとの相性がよいです。
酸味が苦手な人は、カモミールを加えることでマイルドになり飲みやすくなります。
ブレンドのコツ
基本的にブレンドは1対1が目安になります。
味の面で、甘みを加えたい場合は、ステビアやシナモン、酸味を加えたい場合は、ハイビスカスやレモングラス、レモンバーベナを加えるとよいでしょう。
おいしくするために加えるハーブは、ベースのハーブに対して半分の量を目安にしましょう。
それでもおいしくならない場合は、カモミールを加えてみてください。
カモミールを加えることで、個性の強いハーブ同士をつなげ、味を整え飲みやすくしてくれます。
まとめ
ハーブティーの世界はとても奥が深いです。
気分に合わせて飲みたい味を、自分でブレンドすることができれば、よりハーブティーの魅力に気づかされます。
普段ストレスを感じることが多い人は、ハーブティーやアロマを生活にとりいれることをおすすめします。

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