新型コロナのエンデミック化とは?【パンデミック収束への見解】

トレンド

新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが3年目に突入した。

オミクロン株流行に伴い、日本でも感染者数が過去最高を更新し続けている。

このパンデミック状態はいつ収束するのか。

また、そんな日が本当にくるのだろうか。

今回、新型コロナウイルスのエンデミックについて各専門家の意見をまとめた。



エンデミックとは

そもそもエンデミックとはどういう状態を指すのか。

エンデミックとは、インフルエンザのように一定の地域や周期で普段から繰り返し発生する状態のことをいう。

ついでに、エピデミックパンデミックについても少しだけ解説しよう。

エピデミック

エピデミックは、一定の地域にある種の感染症が通常の期待値を超えて罹患したり、これまで流行の無かった地域に感染症がみられたりする状態を示し一定の期間に限られた現象のことをいう。

そして、エピデミックが複数の地域で発生することをパンデミックと呼ぶ。

各専門家による考察

新型コロナウイルスがエンデミック化するのかどうか、動向を追ってきた専門家の意見をいくつかみていこう。

トレバーベッドフォード氏

フレッド・ハッチンソンがん研究センターのウイルス学者、トレバー・ベッドフォード氏は、アメリカにおいて新型コロナウイルスは2023年あたりにエンデミックに移行すると想定している。

また、年間死者数は5万〜10万人と、インフルエンザ(3万人)より多いと試算した。

その上で、新型コロナウイルスは変異を続けるとみて、最新の流行株に狙いを定めたワクチンを毎年接種しなければならなくなるとの見通しを示した。

私もこの意見に同意だ。

ニールファーガソン氏

英政府科学諮問委員会の元メンバーで疫学者のニール・ファーガソン氏は、イギリスでは新型コロナウイルスのために呼吸器疾患の死者数が長期平均を超える状況があと2〜5年続くことを想定している。

これにより、医療提供体制がひっ迫したり、ソーシャルディスタンスを確保する措置が再び求められたりする確率は低いと見方を示している。

進化は緩やかに進んでいき、新型コロナウイルスをより永続的なウイルスとして扱うことになるだろう。

マークリプシッチ氏

ハーバードT・H・チャン公衆衛生大学院の疫学研究者、マーク・リプシッチ氏は、エンデミックへの移行は各地域で違ってくるという。

それは、自然感染による免疫を獲得した人の数と、国ごとにばらつきがあるワクチン配分量に左右されるからだという。

この意見は、当たり障りなくその通りだろう。

マリア・バンケルコフ氏

世界保健機関で新型コロナ対応を主導している疫学研究者、マリア・バンケルコフ氏は、2022年末までの期間に、このウイルスを制御し、重症者と死者を大幅に減らせると想定している。

2022年末にその日が訪れるかどうかは定かではないだろう。

また、バンケルコフ氏は、エンデミックウイルスが無害になるという意味ではないと釘をさしている。

エンデミックに移行しても、コロナウイルスが無害になることはないということだ。



さらなる変異株との共存

普段からマスクを着用し、発熱すれば検査を受け、コロナ前よりも自粛しなければならない生活はこの先も続くだろう。

また、疫学者によるNPI(非薬理学的介入)も合わせて実施していかなければならない。

新型コロナウイルスの抑え込みと、どれだけの有症状の感染者数や死者数まで許容するのかという2点のバランスが保たれた状態に到達したときがエンデミックの訪れいえるだろう。

ステルスオミクロン(BA.2)

オミクロン株はアルファ株と同様に「S」遺伝子を欠いているため、PCR検査でこうした結果が出ればオミクロン株への感染の可能性が非常に高いと判断される。

しかし、BA.2はこの特性がなく、遺伝子検査しなければ判別ができない。

わかりやすくまとめると、従来のオミクロン株はPCR検査を使うと反応の仕方が違うため、すぐに特定することができるが、ステルスオミクロンはゲノム検査でしっかり解析しなければ判別できないというわけだ。

ステルスと呼ばれる所以はここにある。

また、ステルスオミクロンは、スパイクプロテインの数が従来のオミクロン株と比較したときに10種多く、感染力がBA.1よりも強いことが判明している。

現在、ステルスオミクロンは、世界49カ国で確認されている。

今後置き換わりが進んでいくのであれば、新たな株の特徴に見合った対策をしていく必要がある。



コメント

タイトルとURLをコピーしました